その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。
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リウマチの体質をもっているが、今発症していない(炎症なし)
リウマチは発症していない。それなのにずっと治療をうけている
今回ご紹介するのは、リウマチ因子等があったがために、治療をされてしまった60代女性です。
≪受診前の経過≫
2010年7月、人間ドック再検査のため、近医内科を受診。詳しく血液検査をした結果、自覚症状は無かったがリウマチの診断を受けたため、リウマチ専門クリニックを受診。アザルフィジンから始まり、リマチル、メタルカプターゼカプセルに変更になったが、副作用出現のため、アザルフィジンに戻った。
2012年2月、左肩に激痛が出現、プレドニン3㎎/日が処方される(4月中止)。
3月、手指の腫れや痛みが増強し変形し始めたため、リウマトレックス3c/週が開始となる。
6月、痛みの軽減が乏しいため、エンブレル(1回/2週)が開始となる。
2013年2月、経過良好。エンブレルは1回/3週になり、その後アザルフィジンはイグラチモドに変更となる。
2021年7~8月、コロナワクチン接種後、所々の関節に腫れや痛みが出現。エンブレル1回/2週に変更。
2022年4月、手指の腫れや首の痛みが出現。プレドニン3㎎/日(6月中止)が追加となり、エンブレルは1回/1週となる。痛みは軽減するも、便秘がひどくなった。
9月、エンブレルは1回/10日となる。
2023年6月、肩や手指に腫れや痛みが出現したため、プレドニン3㎎/日(9月中止)が処方される。
10月、手首・肩・膝・肘に腫れや痛みが出現。エンブレルは1回/週に変更になり、プレドニン5㎎/日追加、リウマトレックス4c/週に増量となった。
拙著を読まれ、プレドニンやリウマトレックスをこのまま飲み続けても良いのか、このままで良いのか、と言う思いで遠方から来院されました。
≪当院初診時の炎症の有無≫
リウマチと診断され治療を開始した時の検査データをみると、リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(+)でリウマチの体質は持たれていました。しかし、全身の炎症を表すCRPや滑膜炎を表すMMP-3の上昇は認められませんでした。つまり、リウマチは発症しておらず、治療の必要もなかったということです。その後の検査データをみても、炎症所見は全くありませんでした。
診察してみると、右股関節の転位が認められ、その影響が右膝や右足首、左上半身に痛みとして出現していると思われました。
今は治療が必要ない状態だと考え、リウマチ治療の中止を提案しました。中止し、2~3週間後に検査し、リウマチの活動性の有無を調べることを勧めました。
活動性があるならば、次のことが想像されます。
リウマチは発症していなかった(自分で発症を抑えていた)のに、不必要な治療をされたことにより、リウマチが発症した。しかしその治療により炎症が抑えられ、検査データに異常がなかった。
治療を中止し、CRPやMMP-3の上昇がなければ、必要のない治療をされたうえでも、自分の力で今でも発症を抑えている、ということになります。
逆にCRPやMMP-3が上昇していれば、必要のない治療がリウマチを誘発した、ということになります。
何度もお伝えしますが、たとえリウマチの体質があったとしても、CRPやMMP-3の上昇がなければ、自分の力で発症を抑えているため、治療の必要は全くないのです。
リウマチの体質をもっているが、今発症していない(炎症なし)
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誤診①検査もせずにリウマチ性多発筋痛症と勝手に診断し、ステロイド剤を大量投与する。 誤診②リウマチの活動性がないのに、免疫抑制剤や抗リウマチ薬、生物製剤を投与
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誤診17 高齢でリウマチの活動性がなく治療は必要ないのに、生物製剤が次々と変更され、更には別の病名がつけられまた別の生物製剤が投与された
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