大病院で、いまどきこんな治療が…

大学病院でヘバーデン結節があるだけでリウマチと誤診され、治療を約2年されていたケース

今回ご紹介するのは、手指の変形をリウマチと誤診され、必要のない治療をされていたという60代女性の方です。

≪受診前の経過≫
2020年12月、左手指に違和感があり、A整形外科を受診。「リウマチではないか」と言われ、大学病院を紹介されました。
2021年1月、大学病院整形外科を受診。リウマチと診断され、プレドニン(1)4T/日、サラゾスルファピリジン1T/日が開始となりました。現在プレドニンは(1)3T/日。
2022年7月、薬を内服しても症状は変わらず、左肩や左足首にも痛みが出現。痛みが強く、左腕は挙上困難な状態だったためA整形外科を受診。関節エコーで「左肩に関節液が溜まっている」と言われました。治療は特にありませんでした。
そのことを通院中の大学病院の主治医に伝えると、エコー検査となりました。関節液の有無についての説明はなく、痛みがあればA整形外科を受診しても構わないとのことでした。
主治医の対応に不信感を抱くようになり、今の治療があっているのか知りたく、ネットで検索し当院受診となりました。

≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
持参された検査データをみてみると、リウマチ因子はマイナス、全身の炎症を表すCRP、滑膜炎を表すMMP-3の上昇はありませんでした。リウマチではないのに誤診され、必要のない治療を約2年されていたと思われました。
当院で詳しく検査してみたところ、確かにリウマチ因子はマイナスでしたが、調べられていなかった抗CCP抗体は陽性でしたので、実はリウマチの体質は持っていたということになります。しかしCRP、MMP-3どちらの上昇もなく、今までも今もリウマチは発症しておらず、必要のない治療をされていたということです。
診察してみると、手指はヘバーデン結節で、関節のすき間が非常に狭く動かしにくい状態でした。著明な手指の変形をみた大学病院のドクターが、リウマチと誤診したのではないかと考えられました。
また右股関節には歪みがあり、そのために左足首や左肩に負担がかかり痛みがあったようです。右股関節の歪みを修復すると、挙上困難だった左腕は挙がるようになり、患者さんは大変驚かれていました。左肩に関節液があったということも、疑問に思われます。
今までの治療はまったく必要ないものであったこと、股関節の歪みによって様々な所に影響が出ていただけだったことなどを説明し、今後発症の可能性のあるリウマチに関しては経過観察としました。

リウマチと診断された方、治療をしている方、リウマチ因子や抗CCP抗体は陽性ですか?CRPやMMP-3は正常値ではありませんか?
大学病院でもミスがあるのですから、もう一度あなたの検査データを見直してみてください。
もし診断や治療に少しでも疑問があるのなら、お気軽にご相談ください。








その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

書籍について

大病院で、いまどきこんな治療が…

  1. リウマチ因子や抗CCP抗体があるだけ。炎症所見もないのに、リウマトレックス投与のための予備検査。右第3指第二関節の腫れは「指を鳴らす習慣」が原因。

  2. 2年間リウマチが悪化、膝に水が溜まって歩行困難に。しかし「リウマトレックスは3cのまま、これ以上は増やせない」「痛みや関節液の貯留は仕方ない」と言われ転院決意。

  3. 誤診   まだ発症もしていないのに治療開始(総合病院リウマチ科)

  4. 誤診   炎症所見も全くないのに、フルコースのリウマチ治療をされていたケース(総合病院)

  5. 誤診   両肩の関節痛が、大学病院でリウマチと誤診される(リウマチ因子や炎症反応全てなし)

  6. リウマチが発症していないのに治療を開始していたケース

  7. 早期リウマチが見落とされた。リウマチ性多発筋痛症と診断され、多めのプレドニンがすぐに投与されたケース。

  8. リウマトイド血管炎を見落とされていたケース

  9. 誤診①検査もせずにリウマチ性多発筋痛症と勝手に診断し、ステロイド剤を大量投与する。                                誤診②リウマチの活動性がないのに、免疫抑制剤や抗リウマチ薬、生物製剤を投与

  10. 寛解しているのに薬がさらに追加され続け、高額医療が継続している症例

  11. 誤診17 高齢でリウマチの活動性がなく治療は必要ないのに、生物製剤が次々と変更され、更には別の病名がつけられまた別の生物製剤が投与された

  12. 木を見て森を見ず。多すぎる抗リウマチ薬は危険。

  13. 大学病院でヘバーデン結節があるだけでリウマチと誤診され、治療を約2年されていたケース

  14. ”自然寛解”という稀なケース

  15. 炎症所見もないのに、必要のない治療がされていた

  16. リウマチの体質があるだけで、必要のないプレドニンやリウマトレックスが出されていたケース

  17. 「外反母趾の痛み」をリウマチと誤診し、プレドニン10㎎を処方した大学病院のリウマチ専門医

  18. 誤診に誤診を重ねたケース②まだリウマチが発症していないのに必要のない生物製剤(シンポニー)を投与。そして副作用で出た湿疹をリウマチ性乾癬と誤診。なんと治療までしていた。

  19. リウマチの体質があるだけで、活動性がないのに治療をされたケース

  20. リウマチ因子が陽性なだけで、活動性もないのに必要のない治療をされていた

  21. リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性でも、炎症所見がなければ治療の必要性はない。それなのに治療をされていたケース

  22. またもリウマチ因子、抗CCP抗体が陽性なだけで、炎症反応もないのに抗リウマチ薬(リウマトレックス)が。副作用で白血球が低下し、リウマトレックスを中止してバイオ製剤を勧められたケース

  23. 大学病院や総合病院で見落とされたMCTD

  24. リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性なだけで、活動性が全くないのにプレドニン治療が続けられていたケース

  25. 見過ごせない誤診

  26. ただの貧血なのにリウマチ科にかかったためにリウマチと誤診され、ステロイド投与。次には生物製剤導入も考えられた一例

  27. 手指や膝の痛みは、「股関節の歪み」と「鉄欠乏性貧血」が原因

  28. 原因不明の「貧血」と「炎症」・・・総合病院で輸血までされていた

  29. 近くの整形外科が不適切な抗リウマチ薬を投与…その副作用にドクターも患者さんも気がつかず

  30. 炎症もないのに手の指の変形が急速に進行

  31. 抗GAL欠損IgG抗体は陽性だった

  32. 炎症がなければ治療は必要ない

  33. ちょっと珍しい貧血のケース

  34. リウマチ因子陽性イコール治療ではない

  35. リウマチであっても治療の必要がないケース

  36. これでいいのかリウマチ医療

  37. 繰り返しあらわれる関節痛…短周期型のリウマチ?

  38. 長期間にわたるリウマチ治療も、今は活動性がないため治療の必要なし。

  39. 4年前から発症していた?

  40. ちょっと寄り道… (貧血編)

  41. CRPマイナス、MMP-3正常、リウマチの活動性なし。治療の必要はありません。

  42. リウマチ因子は陽性、しかし炎症所見はなし。

  43. リウマチの体質があるだけ

  44. リウマチの体質があるだけでは治療の必要なし

  45. リウマチと誤診。その後発症…

  46. リウマチ因子陽性でも活動性ないなら治療は必要ない。

  47. 発症していないのに、たくさんの抗リウマチ剤の投与で副作用出現

  48. 抗GAL欠損IgG抗体の存在

  49. 整形外科でリウマチなのに変形性膝関節症の治療をされていた

  50. Hb8.5。すぐに貧血の治療が必要

  51. Hb7.7、血清鉄15、フェリチン5未満。極度の貧血

  52. リウマチの活動性がないのにステロイドやリウマトレックスが出されていた!

  53. リウマチの活動性がなく発症していないのに、即断治療され、そのうえ滑膜切除術まで受け、仕事も日常生活も困難…

  54. 祖母と曾祖母がリウマチ。自分もリウマチ因子、抗CCP抗体もあるがまだ発症していない。

  55. リウマチで受診されたが、違う病気が見つかった

  56. 呼吸器の専門で入院して治療するも、原因菌が分からないままで、逆に体調を崩してしまった

  57. リウマチ因子、抗CCP抗体陽性。しかしCRP、MMP-3は正常値。

  58. リウマチの活動性がないのに治療されていた

  59. ヘバーデン結節とブシャール結節

  60. 発症もしていないのに…薬で体調を崩して当院へ

  61. リウマチ因子、抗CCP抗体は陽性。しかし活動性はないので治療は必要ない

    リウマチ因子、抗CCP抗体は陽性。しかし活動性はないので治療は必要ない

  62. 効果のある治療を変更された

    効果のある治療を変更された

  63. リウマチ因子、抗CCP抗体ともに強陽性。「あなたは将来身体障害者になります」と言われた

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