その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。
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リウマチの体質をもっているが、今発症していない(炎症なし)
見過ごせない誤診
今回ご紹介するのは、必要のない治療によって体調を崩されていた40代女性の方です。
≪受診前の経過≫
2019年10月体中に痛みが出現したため、リウマチ専門病院を受診しました。リウマチと診断され、リウマトレックスとケアラムが処方されました。内服の副作用で体調を崩したため、リウマトレックスは中止となりました。
その後検査結果が良くないということで、アザルフィジンに変更になりました。しかし、副作用の蕁麻疹が出現したため、内服は中止となりました。
病院への不信感もあり、知人に紹介され当院を受診されました。
≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
持参された検査データをみると、リウマチ因子(RF)、抗CCP抗体は陽性で、リウマチの体質は持っていました。しかし、全身の炎症を表すCRPは、リウマチと診断され治療を開始した時からずっとマイナスでした。滑膜炎を表すMMP-3は一度しか調べられておらず、異常はありませんでした。炎症も関節破壊もないのに、必要のない治療をされ、副作用に苦しめられていたことになります。
しかし、抗核抗体が強陽性なので、今後リウマチが発症する可能性もあるため、経過をみていく必要はあるということを説明しました。
診察すると、両股関節のずれが著明で、筋力が落ちて動けない身体になっていました。話を聞くと、障害のあるお子さんの介護で全身がたえずひどい筋肉痛を抱えているとのことでした。薬の内服や今の痛みがこの先も続くのかという大きな不安(精神的なストレス)をお持ちでした。
股関節は徒手整復をし、スクワットなどで基礎体力や筋力を鍛えることをアドバイスしました。
リウマチの活動性がないので、消炎鎮痛剤のみで何とかやりましょうと提案しました。
フェリチン(貯蔵鉄)が5以下と極端に低いため、鉄剤の投与を開始しました。
この患者さんの母親も膝に痛みがあったため、同じリウマチ専門病院を受診したところ、「娘さんがリウマチなら、あなたもリウマチです」と言われ、リウマチ治療を開始されました。その後すぐ副作用で歩行が困難になったため、治療を中断し近くの整形外科を受診しました。そこで「リウマチはありません。膝は老化でおこる変形性膝関節症です」と言われたそうです。
以前、お兄さんがリウマチだったために、本人はリウマチではないのに予防を勧められ生物製剤でのリウマチ治療をされていた患者さんがいらっしゃったのですが、この方も同じドクターが主治医でした。
このドクターは、リウマチ因子や抗CCP抗体がなくても、自分の勝手な思い込みでリウマチを勝手につくりだし治療をしているとしか思えません。このようなことはまさに違反行為そのものなので、公的な機関での調査が必要だと思われます。
上記のように、リウマチ治療をして体調を崩したという方、今の治療があってないのでは?と疑問をお持ちの方などいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
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