リウマチの体質をもっているが、今発症していないケース(炎症なし)

リウマチ因子が陽性なだけで、活動性もないのに必要のない治療をされていた

今回ご紹介するのは、炎症所見はなく、リウマチ因子があるだけで治療をされていたという80代男性の方です。

≪受診前の経過≫
2017年1月頃、登山中の転倒、左手をつき腫れが出現したため大学病院整形外科を受診しました。骨折はなくしばらく通院するも、症状が改善しないためリウマチ科を紹介されました。そこでリウマチと診断され、整形外科で処方されていたプレドニンに加え、アザルフィジンでの治療が開始となりました。
2022年3月、コロナワクチン3回目接種2日後、左大腿前面に痛みが出現。主治医に副作用なのかと聞くと、「MRIでは異常がなく、副作用ではない」と言われました。
次第に腰の方にも痛みが出現し、歩行が困難になってきたこともあり、当院受診となりました。

≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
持参された検査データをみると、リウマチ因子は陽性ですが、全身の炎症を表すCRPの上昇もなく、リウマチの活動性は認められませんでした。
血液検査をしてみると、リウマチ因子(+)、抗CCP抗体は(-)、全身の炎症を表すCRP、滑膜炎を表すMMP-3どちらも上昇はなく、今リウマチはおきていないということがわかりました。
治療が始まった当初からリウマチは発症していなかったのではないかと考えられました。そこで、現在内服中の薬を中止し経過をみることにしました。
内服を中止して一週間経過しても体調に変化はなく、大腿部の痛みは軽減し、以前よりも歩行ができるようになったそうです。








その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

書籍について

リウマチの体質をもっているが、今発症していないケース(炎症なし)

  1. リウマチ因子陽性、全手指の関節の腫れは、ゴルフの過度の練習のせいで治療必要なし。

  2. 炎症のないリウマチは、治療必要なし。 

  3. リウマチ因子陽性だけでは、治療必要なし

  4. リウマチ因子、抗CCP抗体、抗核抗体すべて陽性。しかし炎症反応(CRP)がなければ、治療の必要なし。

  5. コロナ感染の後遺症による間質性肺炎が判明

  6. リウマチ因子や抗CCP抗体があるだけ。炎症所見もないのに、リウマトレックス投与のための予備検査。右第3指第二関節の腫れは「指を鳴らす習慣」が原因。

  7. 誤診   まだ発症もしていないのに治療開始(総合病院リウマチ科)

  8. 誤診   炎症所見も全くないのに、フルコースのリウマチ治療をされていたケース(総合病院)

  9. リウマチが発症していないのに治療を開始していたケース

  10. 誤診①検査もせずにリウマチ性多発筋痛症と勝手に診断し、ステロイド剤を大量投与する。                                誤診②リウマチの活動性がないのに、免疫抑制剤や抗リウマチ薬、生物製剤を投与

  11. 誤診17 高齢でリウマチの活動性がなく治療は必要ないのに、生物製剤が次々と変更され、更には別の病名がつけられまた別の生物製剤が投与された

  12. 8年ぶりに来院

  13. 大学病院でヘバーデン結節があるだけでリウマチと誤診され、治療を約2年されていたケース

  14. ”自然寛解”という稀なケース

  15. 炎症所見もないのに、必要のない治療がされていた

  16. 妊娠時のリウマチ治療は必要?

  17. リウマチの体質があるだけで、必要のないプレドニンやリウマトレックスが出されていたケース

  18. 「外反母趾の痛み」をリウマチと誤診し、プレドニン10㎎を処方した大学病院のリウマチ専門医

  19. 誤診に誤診を重ねたケース②まだリウマチが発症していないのに必要のない生物製剤(シンポニー)を投与。そして副作用で出た湿疹をリウマチ性乾癬と誤診。なんと治療までしていた。

  20. リウマチの体質があるだけで、活動性がないのに治療をされたケース

  21. リウマチ因子が陽性なだけで、活動性もないのに必要のない治療をされていた

  22. リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性でも、炎症所見がなければ治療の必要性はない。それなのに治療をされていたケース

  23. またもリウマチ因子、抗CCP抗体が陽性なだけで、炎症反応もないのに抗リウマチ薬(リウマトレックス)が。副作用で白血球が低下し、リウマトレックスを中止してバイオ製剤を勧められたケース

  24. リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性なだけで、活動性が全くないのにプレドニン治療が続けられていたケース

  25. 『リウマチ因子、抗CCP抗体ともに陽性』、でも8年経過してもリウマチが一度も発症していないケース

  26. 見過ごせない誤診

  27. 炎症がなければ治療は必要ない

  28. リウマチ因子陽性イコール治療ではない

  29. リウマチであっても治療の必要がないケース

  30. 繰り返しあらわれる関節痛…短周期型のリウマチ?

  31. 長期間にわたるリウマチ治療も、今は活動性がないため治療の必要なし。

  32. CRPマイナス、MMP-3正常、リウマチの活動性なし。治療の必要はありません。

  33. 変形性指関節症なのに、リウマチの治療をされていた

  34. リウマチが発症していないのに治療をされていた<結構多いケース>

  35. リウマチ因子、抗CCP抗体ともに強陽性。しかしCRP(-)と発症していない。治療は必要ないのに、プレドニンやリウマトレックスが…

  36. リウマチ因子のみで発症してもいないのに、リウマトレクスが処方されていた。実は変形性指関節症のみ。治療中止。

  37. 発症していないのに、たくさんの抗リウマチ剤の投与で副作用出現

  38. リウマチの活動性がないのにステロイドやリウマトレックスが出されていた!

  39. リウマチの活動性がなく発症していないのに、即断治療され、そのうえ滑膜切除術まで受け、仕事も日常生活も困難…

  40. 祖母と曾祖母がリウマチ。自分もリウマチ因子、抗CCP抗体もあるがまだ発症していない。

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