執筆者プロフィール
篠原 佳年(しのはら よしとし)
1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。
リウマチの体質をもっているが、今発症していない(炎症なし)
今回ご紹介するのは、リウマチと診断され治療を始めて血小板減少症が出現した、70代男性のケースです。
≪受診前の経過≫
2019年10月、両肩両手首の痛みや手指のこわばりがあるため、近医整形外科を受診。血液検査の結果リウマチと診断され、リウマトレックス1c/週での治療が開始となった。
その後、リウマトレックスは5cまで増量されたが、副作用の血小板減少症が出現したため徐々に減量され、現在1cのみ服用している。
これまで治療を継続していても、両肩の痛みは改善せず、夜は眠れないなど生活に支障が出てきている状態。そのため、リウマチのという診断や治療は正しいのか、他に良い治療がないのかと思いようになったため、当院受診となった。
≪当院初診時の炎症の有無≫
持参された直近の検査データをみると、全身の炎症を表すCRPは0.09でリウマチはほぼ止まっていると思われました。2025年9月以降はリウマトレッ1c/週という量は、飲んでいないに等しいほどごく少量のため、リウマチの活動性はないものと思い、今感じておられる諸症状はリウマチは関わっていないと思われました。
そこで手指のレントゲンを撮ってみると、変形性指関節症で関節裂隙の狭小化が著明でした。そのために、手指を使えば手首に負担がかかっているような状態でした。
また両肩が挙がらないということで診察してみると、右の股関節の転位がみられ、そのことが影響して左肩に痛みが出ているようでした。そこで股関節の矯正を行い、自宅でも簡単にできる股関節の体操を指導しました。
そして、当院での血液検査の結果を見ると、
・リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(+)、CRP(±)、MMP-3 89.2
今は、リウマチの活動性は止まった状態のため治療は必要ないと考え、リウマトレックスは中止することを提案しました。しかし、リウマチ因子も抗CCP抗体もどちらも陽性なので、今後リウマチが発症する可能性があるため、肩以外の痛みが出現した場合は、受診していただくよう話しました。
肩については、関節に異常がないかどうか、整形外科を受診することを勧めました。すると、整形外科を受診した患者さんから、「五十肩に近いような状態で、肩の骨には異常がなく、治療も薬もありませんでした」と報告がありました。
この患者さんの担当医は、リウマチの体質があるだけで治療を開始したようでした。さらには、副作用の血小板減少症が出現したにもかかわらず、リウマトレックスを1cでも継続しないと思っていたようでした。
これまで何度もお伝えしていますが、リウマチの体質があることが病気ではありません。
炎症がなければ、リウマチの体質があったとしても、治療は必要ないのです。
執筆者プロフィール
篠原 佳年(しのはら よしとし)
1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。
その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。
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