その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。
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リウマチの体質をもっているが、今発症していない(炎症なし)
リウマチは発症してから治療するべき!
今回ご紹介するのは、リウマチが出てきたのではないかと心配されて来院された50代女性のケースです。
≪受診前の経過≫
2022年12月、右手首に痛みが出現したため、整形外科を受診。腱鞘炎と診断され、鎮痛剤が処方された。
2023年3月、右手指に腫れと痛みが出現。かかりつけ医院の内科で診てもらったが、ここでも腱鞘炎と診断され、ステロイドの注射をし、プレドニンが処方された。
後日、痛みが引かないため、同医院のリウマチ科を受診。血液検査の結果、リウマチとは言われなかったが、サラゾスルファピリジンが処方された。
●リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(-)、CRP 0.092
その後も痛みが引かないため、プレドニン(5)3T/日、エソメプラゾールが処方された。プレドニンの服用には抵抗があったため、自己判断で半量のみ服用した。
4月、病名が付かないことが不安だったため、総合病院膠原病科を受診。血液検査の結果、リウマチと診断される。
●リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(+)、CRP 0.16
5月、かかりつけ医院での治療を希望。プレドニン(5)1.5T/日、リウマトレックス3c/週、サラゾスルファピリジン2T/日、エソメプラゾールが処方された。
その後、プレドニンは中止。湿疹が出現したためサラゾスルファピリジンも中止になり、現在はリウマトレックス4c/週のみ(フォリアミンの処方なし)
2024年2月の服用を最後に約1カ月経過したころ、手のこわばりや手指の痛みが出現するようになった。
リウマチが出てきたのではないか、受けていた治療は正しいのか、今も治療が必要なのかと考え、当院受診となりました。
≪当院初診時の炎症の有無≫
持参された検査データをみると、リウマチの体質は持たれていましたが、炎症所見はなく、リウマチは発症していないものと思われました。しかし痛みがあるということで、プレドニンを投与されたことが発端となり、本当にリウマチが発症してしまっているかも、と考えられる状況でした。
手指のレントゲンを撮ると、関節裂隙の狭小化が著明で、使い過ぎや寒さが原因で痛みが出ているようでした。
今は何も服用されていないということで、検査してみると、
●CRP(-)、MMP-3 30.0
炎症所見は全くなく、リウマチの活動性は認められませんでした。自分の力でリウマチの発症を抑えているということを説明しました。今後は経過観察とし、リウマチの発症が認められた時のみ治療をする必要があることを話しました。
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